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7月3日(土)

・営業でまわっていると、石和の土手沿いの交差点で車が4・5台脇に停車し、人盛りが。その中心では中年おぼしき女性が一人倒れ、まわりでなんとか運ぼうとしているところ。かたわらに自転車が倒れていたので、どうやらひかれてしまったようである。僕はただ、横切っただけでそのまま通り過ぎる。しかし彼女は全く動かなかった。気絶しているのか、死んでるのか、眠っているのか、観ただけではわからないものだなぁと、あたりまえの事を思う。・・・ドアーズのジム・モリソンが、少年のころ目撃した轢かれたインディアンの目が強く印象にのこり、後のかれのインスピレーションになったという話を直後おもいだした。

・いくら日本で生きているとはいえ、この年にもなると、そうした事故現場にも遭遇するし、死体にもめぐりあう。僕は現代で生きることのあらゆることから自由になりたいと考えているけれど、死から自由になるにはどうしたらいいのだろうかと思う。まぁ、死んでしまえば死の恐怖からは逃れられるのだから、生きている間に考えるのってばからしいかもしれないけどね。でもそれは生命への不安なのだから、やっぱりどうにか考えていくべきことだと思うのよ。

・最近とても感銘を受けた本の一つに和田裕美さんのものがある。いわゆるビジネス指南書であって、売れる営業になるにはどうしたらいいんだろうかというのが、その本のテーマである。僕は営業職なので、そうゆうたぐいの本はよく購入するのだけど、なんというか、この本との出会いは、ちょっとガツンとやられた気分。なんだかもやもやしていたものが、はれていく感じ。お金から自由になりたいとかんがえるなら、お金を手に入れればいい、ということもそこではいわれている。あと、営業はクリエイティブであるし、弁護士や医者よりも稼げる可能性を秘めているのだとも。

・アンドロを立ち上げた時、一つの事業をおこなっているような気がしていて、TVの「マネーの虎」をとてもおもしろくみていたっけ。今は演劇で食って行くのは難しいし、お金のためでもないのだけれど、運営面で、制作をクリエイティブにやっていくのは面白いことだとおもう。

・演劇をつづけるために、仕事も成功させていこうと決心。

・夜稽古場で斎藤とギリシャ悲劇の話をする。人間はギリシャの時代からちっとも進んでいない。パソコンや携帯や車ができただけで、現代人も人を殺すし、相姦する。

・演劇は現実から自由になるための装置かもしれない。現実を捨てるということではなくて、深く知りうまく操っていくのだ。
by andro-nude-pose | 2004-07-04 12:17